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US-RAILWAY GUIDE 1947(昭22)年10月 OMD(RAIL) 203mm×110mm 36頁 中を見る |
RAILWAY GUIDE (US-EDITION) 1951(昭26)年12月 8th Transportation Traffic Regulation Group 205mm×115mm 77頁 中を見る |
東西ドイツを走りぬけた米軍専用列車 第2次世界大戦で日本と同様に敗戦国となったドイツは、アメリカ・ソ連・イギリス・フランスの4連合国による分割統治という道を辿りました。そして、冷戦構造という世界情勢の中で東西ドイツとして分断国家化し、東西緊張の最前線となります。 軍人向けに発行された特殊な時刻表 日本では戦後間もない昭和20年代に、連合軍関係者のために専用列車が運行されたり、一般列車に専用車両が連結されたことが知られていますが、先に述べたように戦略的に重要な位置を占めていたドイツでも、同様の列車が存在しました。この時刻表はドイツ駐留米軍向けに、そうした軍用列車(US-Duty Train)の時刻を主体に掲載したものです。 1951年発行のものの内部は以下の4つのセクションから成っていました。 1 米軍専用列車時刻表・編成表 2 軍人専用車両や個室を連結した一般列車の時刻表 3 一般の国際連絡列車の時刻表 4 ドイツ国内を運行する、イギリス軍・フランス軍の専用列車時刻表・編成表 「陸の孤島」への直行便 特に注目すべき列車は、当時東ドイツ領内に島のように存在した西ベルリンと、西ドイツ本国を結ぶ軍用夜行列車です。政治経済の中心地・フランクフルト発着と、北海に面した軍港・ブレーメルハーフェン発着の2系統が運行されていました。(ちなみに、アメリカの管轄地域はおもにドイツ南東部でしたが、イギリス管轄地域内のブレーメンとブレーメルハーフェンは例外的にアメリカが管轄していました) 当時、西ドイツと西ベルリン間の往来は、東ドイツ領内を通過することが必要でしたが、地上・空中ともに一定の経路が厳格に決められており、先の2系統とも、東西ドイツの国境・ヘルムシュテットでソ連軍による厳格な乗客(=米軍兵士)チェックを受けながら運行されていたといいます。 冷戦下のベルリンで警戒にあたる数多くの兵士を運んだこの軍用列車も、1990年(平2)の東西ドイツ統一に伴い消滅し、歴史の中の1ページとなりました。 |
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関連項目 豪華列車が彩った大戦間の欧州(ドイツ帝国鉄道/ミトローパ、1931年) 高速ディーゼル特急が都市間輸送をスピードアップ(ドイツ帝国鉄道、1933年−1936年) 中欧へ吹き荒れたナチスドイツの嵐(ドイツ帝国鉄道、1943年) 欧州戦線の終結と米軍による鉄道管理(米陸軍・欧州軍用鉄道、1945年) I shall return - マッカーサーの長い道程(米陸軍・ルソン軍用鉄道、1945年) 占領軍による鉄道管理を伝える英文時刻表(日本国有鉄道、1951年) TEE−ヨーロッパに広がる国際特急網(西ドイツ国鉄、1958年) |
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