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10月1日改正 列車・電車時刻表 1958(昭33)年10月 日本国有鉄道 東京鉄道管理局 147mm×68mm 8折 |
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東海道に「ビジネス特急」登場 電車特急が長距離列車の姿を変えた 長距離列車は長らく機関車牽引の客車が主体でした。むしろ電車は騒音や乗り心地の面で劣り、都市の通勤用以外には向かないとさえ考えられていました。 しかし、国鉄は電化の進展と共に電車の改良研究を重ね、1958年(昭33)11月に国鉄初の電車特急「こだま」号が、東京・大阪/神戸間にデビューしました。「こだま」はその名前の通り、東海道を日帰りで往復できるダイヤだったことから「ビジネス特急」とも呼ばれました。 これはその当時、東京鉄道管理局が発行したポケット時刻表です。表紙には、「こだま」号の151系特急電車の特徴ある先頭部の写真が掲げられています。当時のアメリカやヨーロッパの最新型特急車両を思わせるこのスタイルは、「ボンネット型」として長年親しまれました。 表紙には、「こだま号は11月1日から運転開始」とあります。ダイヤは10月の時点で設定されていましたが、初めての列車だけに万全を期して試験を行い、一ヶ月遅れの11月から運転を開始したものです。 | ||
運転開始当時の電車特急は、午前の「第1こだま」と午後の「第2こだま」の2往復でスタートしました。 その後、「つばめ」等も加わり、新幹線開業まで日本を代表する列車として東海道線に君臨しました。 東京・大阪間は、「こだま」が6時間50分、客車運転の「つばめ」は7時間半で、電車の性能の良さが分かります。 |
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関連項目 超特急「燕」がデビュー(鉄道省、1930年) 東海道に特急復活(日本交通公社等、1952年) 次世代の鉄道車両を目指して(ニューヨーク・セントラル鉄道、1956年) 西へのびる鉄道電化(日本国有鉄道、1956年−1962年) TEE−ヨーロッパに広がる国際特急網(西ドイツ国鉄、1958年) 世界に誇るシンカンセン(日本国有鉄道、1964年) |
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