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TIMETABLE 1953(昭28)年11月 BOAC (英) (BRITISH OVERSEAS AIRWAYS CO.) 223mm×98mm 31頁 |
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世界初のジェット旅客機の登場と教訓 パイオニアの悲劇 世界で初めて定期路線にジェット機を就航させたのはイギリスです。デ・ハビランド「コメット」機(表紙)が、1952年(昭27)にBOACのアフリカ線や極東線に就航しました。 しかし就航から2年後、高空を与圧状態で飛行する機体に発生した金属疲労により、続けて2機が空中爆発。イギリスは「コメット」を飛行停止にし、国を挙げて原因の究明と改良型の開発を行いましたが、その期間のロスは意外に大きいものとなります。 改良型が再び就航した1958年(昭33)には、アメリカは乗客数で勝る本格的ジェット機を就航させ、以後の航空機市場のリーダーとなりました。 右は、「コメット」で運航されたロンドン・東京間の916便の時刻表。東京まで、ローマ、カイロ、バーレーン、カラチ、デリー、カルカッタ(現・コルカタ)、ラングーン(現・ヤンゴン)、バンコク、マニラの9箇所も寄港していたことが分かります。 |
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関連項目 悲願の独立を見届けた旧宗主国の時刻表(英国海外航空、1947年) アメリカに先んじて就航したソ連ジェット(アエロフロート、1956年) 大西洋横断に本格的ジェット就航(パンアメリカン航空、1958年) |
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