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Orient Overseas Line 1972/02 SAILING SCHEDULE & FARES
1972(昭47)年2月
ORIENT OVERSEAS LINE 
(香港)
228mm×104mm 三つ折
香港海運王の夢は短くも燃え

アジア発・客船航路の野望
 航空機が国際交通の主流になった'60年代から'70年代、あえて太平洋定期航路を開始した船会社がありました。アジアの十字路・香港のオリエント・オーヴァーシーズ・ラインは、2隻の客船で香港・北米間を月一往復運航。 その後も事業拡大のために数々の客船を購入し、注目を浴びます。(中には有名な「クイーン・エリザベス」もありました。)
 しかし石油危機も重なり、同社の客船ビジネスは短期間で終幕を迎えました。この、香港島の夜景が美しい出港スケジュールが、わずかに当時の夢を伝えます。

 1997年(平9)7月、香港が中国へ返還された時、初代行政長官に就任した薫建華氏は、同社の元会長です。そして、上で述べた客船ビジネスの推進役は、彼の父である薫浩雲氏でした。


「オリエンタル・パール」「オリエンタル・ジェイド」の2隻が、アメリカ・日本・韓国・台湾・香港を結んで就航していました。
韓国は、釜山・麗水・仁川のいずれかの港への寄港です。
関連項目

東洋の真珠−懐かしき香港(中国旅行社、1952年)
英国によって香港に生まれた航空会社(香港航空、1958年)
地方発国際線のパイオニア(キャセイ・パシフィック航空、1966年)
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