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HONG KONG AIRWAYS 1958/10 TIMETABLE
1958(昭33)年10月
香港航空
220mm×95mm 10頁
英国資本によって香港に生まれた航空会社

トレードマークは翼のはえた獅子
 香港の航空会社といえば、キャセイ・パシフィック航空が良く知られていますが、この会社以前に他社が日本へ乗り入れていたことと、その会社を吸収して今に至っているということは、ほとんど忘れられています。その会社とは、ここに紹介する香港航空です。
 勘の鋭い方は、社名のロゴの書体がBOAC(英国海外航空)のものに似ていると思われるかもしれません。その通り、同社は戦後間もなく、BOACの資本参加のもと、香港を中心とした英国権益の再興の中で誕生しました。一時期、BOACからは離れたものの、この時刻表の頃は再びBOACと提携し、当時英国を代表する機体であったバイカウント機を飛ばしていました。(バイカウントは後に全日空も使用)
 キャセイ・パシフィックの路線が香港以南の東南アジア方面であったのに対し、香港航空は台北・ソウル・東京・マニラへ乗り入れ、棲み分けを図っていたのが特徴的です。

 香港航空は1959年(昭34)に、大海運会社をバックとしたキャセイ・パシフィックに吸収され、歴史の中に去りました。


香港を根拠とする会社だけに、時刻表は英語と中国語の併記です。
ちなみに、この時刻表の内部は広報誌のようになっており、同社の便を利用した著名人の紹介等が掲載されています。
関連項目

東洋の真珠−懐かしき香港(中国旅行社、1952年)
地方発国際線のパイオニア(キャセイ・パシフィック航空、1966年)
香港海運王の夢は短くも燃え(オリエント・オーヴァーシーズ・ライン、1972年)
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