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Dairen Kisen Kaisha 1935/02 大連−天津航路 定期運航表
1935(昭10)年2月
大連汽船
173mm×113mm 四つ折
海の満鉄

満鉄グループの一翼として
 南満洲鉄道(満鉄)が大陸に君臨していた時代、満鉄の始発駅である大連を中心とした海路には、同社の子会社である大連汽船が航路を広げていました。大連汽船は1915年(大4)2月に設立され、満鉄が直営していた大連−青島−上海線を中心に、航路を拡大していきました。

欧亜連絡ルートを形成
 同社の航路の特徴は、大陸と日本間よりも、中国沿海を結ぶ路線が中心であったということです。先に触れた上海線の他、ここに紹介する運航予定表に掲げられた天津線などがありました。これは、当時外国資本が多数入っていた中国の大都市と欧州間の旅客を、シベリア横断鉄道に接続する南満洲鉄道経由に誘致するという意図があったものと思われます。

 同社の数少ない日本向け航路であった、栄口−新潟線の運航予定表を、時刻表ギャラリーに展示しています。
関連項目

大陸支配の尖兵「満鉄」と「あじあ」号(南満洲鉄道、1915年-1935年)
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