「時刻表歴史館」ホーム > 冷戦の中で > パンアメリカン航空(1947)
	SYSTEM TIME TABLES 1947(昭22)年12月 PAN AMERICAN WORLD AIRWAYS　(米) 229mm×104mm　23頁
流動する新・世界秩序を時刻表にみる 東西両陣営の争いが始まる 　第2次大戦が終わると、世界は新しい秩序を模索し、激しく変動しました。アメリカを中心とした資本主義陣営と、ソ連を中心とした共産主義陣営の勢力拡大競争です。 　その時代に西側世界の隅々まで路線を伸ばしていたのが、アメリカのパンアメリカン航空でした。 西側諸国の先陣を切って 　この当時、上海や、チェコスロバキアのプラハにも乗り入れていました。しかしチェコや中国は程なく共産化し、以降しばらく西側からは遠い存在となります。 　注目する点は、"世界一周線"の運航です。米西海岸から太平洋・東南アジア・中東・ヨーロッパを経て、ニューヨークに達する路線は、アメリカの威信を世界中に誇示する存在でした。
左は世界一周線の時刻表。アジア有数の経済都市・上海も経由していましたが、2年後に中国が共産化すると、乗り入れ中止となりました。サンフランシスコ−カルカッタ間はDC-4、カルカッタ−ニューヨーク間はコンステレーションによる運航です。 　右はヨーロッパ線の時刻表。やがて東側諸国に属することになる、チェコスロバキアのプラハへも乗り入れていました。
関連項目 流動する新・世界秩序を時刻表にみる（パンアメリカン航空、1947年） 大西洋横断に本格的ジェット機就航（パンアメリカン航空、1958年） 安息の地への直行便「R&Rフライト」（パンアメリカン航空、1969年） ジャンボジェット世界の空へ（パンアメリカン航空、1970年）
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