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PASSENGER TRAIN TIME TABLES 1951(昭26)年3月 MALAYAN RAILWAY (英領マラヤ) 225mm×110mm 四つ折 |
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鉄路に響き始めた復興の槌音 しかし復旧は意のままにならず 東南アジアの鉄道の多くは、第2次大戦中の戦火によって、路線の寸断や車両の荒廃といった大きな被害を蒙りました。そこで、戦後になって各国・地域が復興の道を歩み始めたとき、課題となったことの一つが、資源や人員の移動を担う鉄道の復旧でした。 しかし、その頃各国で盛んであった、独立運動に関連するゲリラ活動や、経済的困窮といった要因が、鉄道の早期復旧を阻んでいました。 マレー半島も例外ではなく、この時刻表によると、半島の東岸を回ってタイと連絡する鉄道は、まだ中央部が未開通のままとなっています。欄外には、「この区間は仮営業中で、復旧が進み次第、順次正式開業します。同時に、その先の復旧工事の最前線までの間もとりあえず運行されます。詳細はその都度現地でお知らせします。」と書かれていました。 マレー半島の鉄道の管理主体は、1948年(昭23)に「マラヤ州連合鉄道」と「ジョホール州有鉄道」が一体化され、「マラヤ鉄道庁」になりました。 |
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タイ国境からマレー半島東海岸を走る鉄道の時刻表より。 上記に表示されているのは全線ではなく、復旧が進んで開通している一部区間のみの時刻です。 欄外には復旧工事中に伴う注意が書かれています。 |
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関連項目 熱帯雨林をつらぬく植民地鉄道(マラヤ州連合鉄道、1939年) マレー半島の植民地独立の経過を語る時刻表(マラヤ航空、1948年−1970年) |
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