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マレー半島の植民地独立の経過を語る時刻表 日本支配からの脱却−旧宗主国による再統治 以下に紹介するのは、イギリス植民地であったマレー半島の航空会社の時刻表です。 タイを除く東南アジア諸国は、第2次大戦中には日本の統治下にありましたが、終戦とともに旧宗主国であるイギリス・フランス・オランダの支配が復活しました。 下左は、戦後間もない英植民地時代の「マラヤ航空」のもの。なお、表紙地図に見えるバタビア(BATAVIA)は、現在のジャカルタのオランダ領時代の名称です。 体制の変化と共に社名も変遷 やがてマレー半島では、イギリス植民地からの脱却を目指す動きが見られました。まず、英連邦の一員として、1957年(昭32)に「マラヤ連邦」が独立。次に、周辺地域も取り込んで1963年(昭38)に「マレーシア連邦」が成立。そのわずか2年後にはシンガポールの分離独立というように、めまぐるしく変化しました。 国家体制の変化に伴い、同地域の航空会社も社名を変えています。前記の「マラヤ航空」は、下中の時刻表のように「マレーシア航空」へと改名しています。 さらに続く社名変更 1965年(昭40)のシンガポールの独立を受け、「マレーシア」航空は「マレーシア・シンガポール航空」に社名変更となりました。下右の時刻表は、中国系住民向けに中国語で書かれた同社の時刻表です。この頃には、東京にもシンガポールからの便が乗り入れていました。 さらにこの後の1972年(昭47)には、「マレーシア・シンガポール航空」は「マレーシア航空」と「シンガポール航空」に分かれ、今に至ります。 |
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1948(昭23)年4月 225mm×97mm 二つ折 |
1966(昭41)年2月 228mm×98mm 23頁 |
1970(昭45)年10月 235mm×98mm 10頁 |
上右の時刻表より。現地の民族構成を反映して、中国語による表記が特徴的です。 例えば、「波音707噴射機」は、「ボーイング707ジェット機」の中国語表記です。 |
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関連項目 熱帯雨林をつらぬく植民地鉄道(マラヤ州連合鉄道、1939年) 鉄路に響き始めた復興の槌音(マラヤ鉄道庁、1951年) |
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