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Federated Malay States Railways 1939/10 PASSENGER TRAIN SERVICE
1939(昭14)年10月
FEDERATED MALAY STATES RAILWAYS 
(英領マラヤ)
172mm×123mm 118頁
熱帯雨林をつらぬく植民地鉄道

植民地の屋台骨
 今日のマレーシアおよびシンガポールは、戦前から戦後にかけて、イギリスの植民地でした。すず鉱山とゴムという資源に恵まれ、それらの搬出を大きな目的として、鉄道が発達しました。
 時刻表によると、鉄道は隣国のタイとも直結されていますが、背景には英国とフランスの、この地域におけるそれぞれの勢力拡大に関する微妙な戦略が秘められていたともいわれます。

 わずか2年後には、日本がこの一帯を占領するという激動の時代を経験することとなります。


 時刻表の中から、マレー半島西海岸経由でシンガポール・バンコク(タイ)間の連絡表。
途中、クアラルンプールとペナンで乗換えが必要でしたが、2昼夜をかけて旅行が可能でした。
(正確には、ペナンは島なので、半島側のプライ(Prai)から連絡船で渡ります。)
今日では、「イースタン&オリエンタル・エクスプレス」と呼ばれる豪華列車が走る路線としても有名です。
マレーとタイ間は、東海岸も鉄道でつながっていましたが、現在は直通していないようです。
関連項目

マレー半島の植民地独立の経過を語る時刻表(マラヤ航空、1948年−1970年)
鉄路に響き始めた復興の槌音(マラヤ鉄道庁、1951年)
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