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(表題なし) 1936(昭11)年12月 SOCIETE INDOCHINOISE DE TRANSPORTS (仏領インドシナ) 215mm×126mm 四つ折 |
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仏印に発達したバス路線 やがて日本軍も通った道路網をゆく アンコール・ワットの遺跡で表紙が飾られたこの資料は、戦前、インドシナ半島(現在のベトナム、ラオスおよびカンボジアを中心とする地域)でバスを運行していた会社の時刻表です。1887年(明20)、この地域はフランス領インドシナ(仏印)として、フランスの植民地となり、この状態は戦後の1950年代まで続きました。 時刻表内部には、サイゴン(現・ホーチミン)とプノンペンやアンコール近辺を結ぶ定期郵便バスの時刻のほか、サイゴンやプノンペンからの貸切自動車運賃表が掲載されていました。 4年後の1940年(昭15)、日本軍は北部仏印に進駐を開始。翌年にはサイゴンを中心とする南部にも駒を進めますが、この地域の発達した道路網は、その際の進駐ルートともなりました。 その他変わったところでは、「象に乗ってアンコール観光:料金6ピアストル/半日」とあります。 |
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定期郵便バスの時刻表。フランス語と英語の併記です。 最上段のサイゴン−プノンペン線は、双方から朝6時発・正午着の、所要6時間だったことがわかります。 アンコールとアランヤ(タイ)を結ぶ、国境を越える路線もありました。 インドシナ官営鉄道の時刻表。上段はプノンペンからタイ国境方面の路線、下段はサイゴン−ハノイを結ぶ縦貫鉄道。 サイゴン−ハノイ間の現在の所要時間は30時間程度ですが、当時は40時間を要していました。 |
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関連項目 日本が東南アジアへ勢力を拡大した時代の中で(タイ観光局、1942年) 戦乱に翻弄された王朝文化(ロイヤル・カンボジア航空、1966年) 戦火の果てに消えたエアライン−そして復興(エア・ベトナム、1970年−1974年/ベトナム航空、1984) |
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