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新時代の交通機関「ヘリコプター」

戦争が鍛えたその発展
 ヘリコプターは、第2次大戦後に急速に発展し、次々に新しい型が登場しました。朝鮮戦争で、乗員の救難活動等に機動力を生かした目覚しい成果をあげたということが、その発展の一因でもあります。
 そして、場所をとらずに離着陸できるという特徴から、都市内の交通機関としても期待されました。アメリカではニューヨークをはじめ、サンフランシスコやシカゴで、ヘリコプターによる旅客輸送が行われました。ここに紹介するのは、「New York Airways」の時刻表の変遷です。

未来の交通機関としての期待も今は昔
 同社は、ニューヨークの3つの空港や郊外を結んで(ケネディ空港、ニューアーク空港、ラ・ガーディア空港)長年活躍しました。時刻表を見ると、わずか数年の間に機体が大型化し、洗練された形態になっていくことがわかります。マンハッタンの摩天楼を背景に飛ぶ大型定期ヘリは、一時期のNYの象徴でした。特に、パンアメリカン航空の旅客向けに、パンナムビル屋上とケネディ空港間を結ぶ路線が運航されていたこともあります。
 しかし、事故が発生したこともあり、同社は1979年(昭54)に運航を停止。日本でも一時期、ヘリコプターによる旅客輸送が行われましたが、長所よりは採算面から、結局は確固たる交通手段になれずに至っているのが現状です。
パンナムとヘリコプターについては、こちらをご覧下さい。
New York Airways 1957/11

1957(昭32)年11月
215mm×94mm 三つ折
New York Airways 1960/1

1960(昭35)年1月
214mm×93mm 三つ折
New York Airways 1963/05

1963(昭38)年5月
215mm×94mm 五つ折


 こちらは1963年(昭38)の時刻表より。
機体も大型化し、ローター(回転翼)が前後についたタイプのものに変わりました。
スチュワーデスも乗務させてサービスしていたことがわかります。
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