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Hokkaido Light Railways 1938/? 沿線案内
1938(昭13)年
稚内運輸事務所 (鉄道省)
197mm×103mm 十折

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北海道の辺地を走った殖民軌道

開拓民の生活を支えるために
 明治以降、日本各所から開拓民が入植した北海道では、開墾がだんだん辺地へ向かうにつれ、その交通が問題となりました。特に、雪解けの時期には、ただでさえ軟弱な土壌がぬかるんで通行に支障をきたすことがあり、その解決として簡単な鉄道の敷設が計画されたのが、殖民軌道のはじまりです。

総延長600キロ
 殖民軌道は昭和前期を中心に、おもに道東と道北に敷設されました。その総延長は600キロにも及んでいたといいます。
 これは、鉄道省の稚内運輸事務所が発行した、宗谷本線沿線の各駅や名所の案内ですが、その中には道北地域の殖民軌道の路線紹介が掲載されています。

 殖民軌道はトロッコのような小型車両が使われ、農作物・牛乳の運搬や通学に活躍しました。しかし、道路が整備されるのに伴い、昭和40年代後半ですべて姿を消しました。
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