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TIME TABLES ON THE NORTHERN LINE 1959(昭34)年12月 STATE RAILWAY OF THAILAND(タイ国鉄) 190mm×95mm 10折 |
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戦災からの復興を遂げた王国鉄道 復興に伴って所要時間も短縮 タイは他の東南アジア諸国と違い、戦前から戦後にかけて、欧米諸国の植民地となった経験がありません。しかし、第2次大戦の被害はやはり大きく、当初はアメリカやインドの援助によって切り抜け、1950年頃から鉄道の復興が進められました。 これは、そうした時代にタイ国鉄から発行され、旅行者に配布されていた時刻表です。タイ国鉄の路線は、バンコクを中心に放射状に伸びていますが、時刻表もそうした線別に発行され、これは古都チェンマイへ至る北線のものです。当時、バンコク−チェンマイ間の所要時間は19時間。距離は751Kmなので、平均時速はわずか39キロですが、復興当初は22時間以上かかっていたことに比較すると、進歩がみられます。 その後鉄道の改良は続き、今日では約11時間となっています。 1950年代当時、客車や貨車・機関車の中には、日本から輸入されたものもありました。最近では、JRの中古車両が譲渡された例もあり、日本とのつながりは長いものとなっています。 |
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北線・バンコク−チェンマイ間の時刻より、バンコク−アユタヤ間を抜粋。英語と現地語の併記です。 当時、北線を全線走破する列車は、駅名の両隣に見える、7/9列車と8/10列車の夜行一往復のみでした。 2004年現在、同区間には昼夜あわせて7往復の列車が走っています。 |
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関連項目 日本が東南アジアへ勢力を拡大した時代の中で(タイ観光局、1942年) 格安海外旅行の先駆け(エア・サイアム、1975年) |
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