日本発着外国航空会社(欧州方面の各社)
伝統の欧州から、文化の香りをはこぶ航空便。
南回り線は、熱砂の中近東を越えて、はるばる極東へやって来ていました。
また、"CI"などという概念の無い当時、時刻表の表紙や各社のマークは、いたって素朴なデザインでした。
アリタリア航空 (イタリア)
WINTER TIMETABLE 1962年(昭37)11月


・アメリカで印刷された英語版時刻表。
・ローマ〜東京線は、ダグラスDC-8型機で週一往復運航。
・途中経由地はテヘラン、カラチ、ボンベイ(現・ムンバイ)、バンコク、香港であった。

[この年…国鉄三河島事故、キューバ危機]
ルフトハンザ・ドイツ航空 (旧西ドイツ)
TIMETABLE 1962年(昭37)11月


・アメリカで印刷された英語版時刻表。
・フランクフルト〜東京線は週三往復運航されている。
・機種はボーイング707または720ジェット機。(表紙のシルエット参照)
・東西ドイツ統一まで、ベルリンには乗り入れることができなかった。
スカンジナビア航空 (北欧三国共同)
TIMETABLE 1953年(昭28)4月


・当時は南回りでストックホルム〜東京を週二便が飛んでいた。
・同区間の所要時間は、ダグラスDC-6型プロペラ機で約53時間。(地上滞在時間含む)
・同社の宣伝は、中世のヴァイキングのイメージを多用している。
・同社は後に北極回り空路の開拓で有名になる。

[この年…日本のテレビ本放送開始、朝鮮戦争休戦協定調印]
スカンジナビア航空の1970年(昭45)4月の時刻表は本館をご覧下さい。
スイス航空 (スイス)
summer time-table 1957年(昭32)4月


・この時刻表の発行時から、東京乗り入れを開始。
・チューリヒ〜東京間を、ダグラスDC-6B型機で週二便運航。
・アメリカで発行された英語版時刻表。

[この年…北極回り日欧間航空便が運航開始、ソ連が初の人工衛星打ち上げ]
アラブ連合航空 (旧アラブ連合)
TIMETABLE 1963年(昭38)3月


・1958年(昭33)のエジプトとシリアの統合を受けて設立。
(ただし、国家統合は3年後に解消)
・表紙は、古代エジプト王"イクナートン"の妃、"ネフェルティティ"の胸像。
・カイロから東京へ週2便が乗り入れ。
・使用機はコメット4C型ジェット機。
・当時のナーセル大統領の親ソ政策を反映し、モスクワにも乗り入れ。
・1971年(昭46)に今日のエジプト航空となる。
トランス・メディタレニアン航空 (レバノン)
WORLDWIDE TIMETABLE 1973年(昭48)11月


・貨物専用の航空会社。
・貨物便としては初の世界一周路線を運航していた。
・日本へは大阪と東京に週3便が寄港。
(日本からは、東南アジア方面およびアンカレジ経由でNYへ向かっていた。)
・使用機は表紙写真のボーイング707型機。
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