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INTER-CONTINENTAL SCHEDULES 1957(昭32)年12月 CUBANA AIRLINES (キューバ) 236mm×99mm 四つ折 |
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世界を揺さぶった島国 ナショナリズムの高まり キューバは、19世紀末のスペインからの独立以来、アメリカへの従属体制や大統領の独裁政治が元で、国民の間に抑圧感が広がっていました。 やがて、外国資本の排除と、独裁政治の打倒を目指し、反政府闘争が開始。その中心人物がカストロです。革命は1959年(昭34)1月に成功しました。 アメリカとのつながりも今は昔 これは革命成功の1年前、また反政府軍の戦闘が開始されるわずか4ヶ月前の、キューバ航空の時刻表です。 アメリカ従属時代だけに、首都・ハバナからニューヨークやマイアミを結ぶ路線が運航されていました。 革命成功後、キューバは共産化の道を歩み、アメリカは断交。逆に敵対国として、1962年(昭37)のキューバ危機へとつながります。 |
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上段はハバナ・ニューヨーク線と、ハバナ・マイアミ線の時刻表。 下段は、「マンハッタンやマイアミから、ラテン・アメリカへ」というコミカルなイラスト。 アメリカから見れば、ビジネスやリゾートの対象でありましたが、ナショナリズムの高まりの中では批判対象となりました。 |
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