"マンダリン・ジェット"がゆく(その7)
−民航空運公司資料館−


CATの終焉 
 この個性的なエアラインは約20年程続いた後、使用機の墜落事故が引き金となって1968年(昭43)2月17日に国際線旅客定期便の運航を停止。わずかに残った台湾島内線も5月に運航中止となり、旅客定期輸送の幕を下ろしました。下は、その最後の国際線時刻表(1968年1月10日から有効)の内部です。


「マンダリン・ジェット」コンベア880はキャセイ・パシフィック航空に売却され、新たにボーイング727が就航しました。
就航都市からはソウルとマニラが消えています。


CATは旅客便だけでなく、「マンダリン・エアフレイター」と名付けて貨物便の運航を開始しました。
 民航空運公司なき後は、中華航空(時としてCATがその母体であるかのように扱われることがありますが、成立自体はまったく別)が台湾のフラッグ・キャリアとして、代表選手となります。

 東洋趣味全開・CIAをバックにした、まさに「東洋の神秘」ともいえる民航空運公司。航空会社が競ってスマートさと効率性を追求するようになった現代に、このような会社はもう現れることはないでしょう。

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