"マンダリン・ジェット"がゆく(その3)
−民航空運公司資料館−




CAT BULLETIN (民航公司雙月刊) 【1961年(昭36)5/6月号】


当時、CATが隔月刊で発行していた、社内や代理店などへのPRが目的の社報のようです。
もちろん内容は、就航直前の「マンダリン・ジェット」の紹介一色。
噴射時代的空中小姐新装
 同誌は、一冊の中に同一の内容が英語と中国語で書かれていました。(但し、写真はそれぞれ違うものを掲載) 右の記事には、コンベア880の優秀な性能や、客室乗務員の新制服が紹介されています。

機内は究極の中国風
 同機の機内は解説によると、このようなイメージでした。
『隔壁は月洞門風に仕上げられ、鳳凰と竜の飾りや獅子の取っ手があしらわれています。壁面は孔子の旅をイメージしたパネルです。』
 右の写真は、工場で内装を手伝う、同社の社長アシスタントとのこと。ヤラセ的構図ながら、同社の気合が感じられる一枚です。

 同誌には他に、「マンダリン・ジェット」を飛ばすクルーの紹介(機長はアメリカ人、台湾人は機関士として乗務していた模様。)や、CATの15年小史などが載っていました。「マンダリン・ジェット」に関係のないところでは、大阪線開設の模様や、客室乗務員の結婚報告まで!


1964年頃のパンフより。
(ニューヨーク万博で配布されていたもの。)
(上)
 東京国際空港に駐機中の、CATのコンベア880型機。機首に描かれた金色の龍が異彩を放っています。
(1960年代前半頃に発行された羽田空港の絵葉書より)

(右)
 機内のファーストクラスとエコノミークラスの間の仕切りは、月洞門風に仕上げられていました。仕切りや座席には唐草模様がデザインされ、シートの肘掛は金色!
搭乗券 【1960年代】

 左は"マンダリン・ジェット"の搭乗券。一枚の両面がそれぞれ、英語と中国語になっています。

 これは3便のものですが、上の時刻表によると当時の3便は、台北18:20発(香港経由)バンコク22:00着というフライトでした。

 座席番号"11B"は、機内の写真から推定すると、エコノミークラス最前列の、機首に向かって左側の席です。(3人掛の中央)

 「後部ドアより搭乗下さい」という案内に注目。前方ドアはファーストクラス用、後方がエコノミー用と分かれていたようです。

 ※サイズは縦17cm×横8cm

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