鉄道(北海道版) | ||
北海道の鉄道は、いつの時代でも旅人の心をとらえてやみません。 極寒の広大な大地を逞しく駆ける列車たち。 石炭にまみれ黙々と働く炭鉱の鉄道。 そして、日本で最後まで蒸気機関車が残ったのも北海道でした。 |
||
北海道拓殖銀行 營業案内 附汽車時間表 1929年(昭4)9月 ・銀行が配布した折畳み時刻表 (内容のほとんどが時刻表と北海道の交通地図) ・北海道の鉄道省線のほか、私鉄と樺太を網羅。 ・道内交通図には、南千島とその方面への航路も記入。 ・時刻は漢数字、縦書きタイプ。 |
||
北海道旅行案内社 汽車汽船 北海道樺太旅行案内 1935年(昭10)9月 ・誌名の通り、北海道と樺太の鉄道時刻(官営・私営)を掲載。 ・約50ページ。戦前の時刻表の特徴として、漢数字・縦書き。 ・表紙と裏表紙は北海道関係の広告で埋め尽くされている。 ・樺太連絡を重視し、函館〜稚内港間を最初に掲載している。 |
||
日本交通公社札幌支社 時刻表 1952年(昭27)6月 ・幹線に急行が登場した復興期。 ・進駐軍専用列車が一般にも開放された。 (横浜〜札幌間を一等寝台車が直通) ・津軽海峡に機雷が出現し、連絡船は夜間運航を中止。 (深夜に乗船して沖泊の後、早朝に出港する。) ・貨物列車の一部区間に客車を連結して運行される列車があった。 ・ローカル線には未全通ものも。(羽幌線や湧網線) 今は亡き愛称名から… 「大雪」(函館〜旭川間急行) 「石狩」(小樽〜名寄間準急) |
||
日本交通公社北海道支社 北海道各線 時刻表 1954年(昭29)8月 ・台風により、洞爺丸等の青函連絡船が沈没する前月の発行。 |
||
【当時の青函連絡船時刻】 1便:青森0:40→函館5:10 3便:青森6:30→函館11:00 5便:青森10:00→函館14:30 1201便:青森11:00→函館15:30 9便:青森16:30→函館21:00 |
10便:函館8:15→青森12:55 1202便:函館13:20→青森18:00 4便:函館14:40→青森19:20 6便:函館17:40→青森22:20 2便:函館23:55→青森4:35 |
|
鉄道弘済会 時間表 1956年(昭31)7月 ・弘済出版社(現・交通新聞社)の「道内時刻表」の前身。 ・一枚ものを12折したタイプの時刻表。 ・ローカル線で気動車の導入による本数増発が始まった。 ・3等寝台車が約15年ぶりに復活し、主要路線に連結された。 ・進駐軍専用列車は姿を消し、急行「洞爺」としてその姿を残す。 今は亡き愛称名から… 「洞爺」(函館〜札幌間急行) 「あかしや」(函館〜旭川間急行/準急) |
||
日本交通公社北海道支社 北海道各線 時刻表 1960年(昭35)7月 ・道内各地に気動車準急網が広がりつつあった時代。 ・7月1日のダイヤ大改正時刻を収録。 ・函館〜札幌間の急行「すずらん」が気動車化。 (道内初のディーゼル急行) ・旭川〜網走間に、食堂車を連結した鈍行があった。 ・翌年10月に初の特急「おおぞら」がデビュー。 今は亡き愛称名から… 「たるまえ」(小樽〜虻田間臨時準急) 「摩周」(網走〜釧路間準急) |
||
日本交通公社北海道支社 交通公社の 北海道時刻表 1967年(昭42)6月 ・道内各地への気動車特急網が出揃った時代。 ・青函連絡船で自動車の航送を開始。 ・炭鉱鉄道等の地方私鉄が健在であった最終期。 今は亡き愛称名から… 「ていね」(函館〜札幌間急行) 「羊蹄」(同区間臨時急行) 「らうす」(根室標津〜釧路間準急) 「くなしり」(同区間急行) |
||
弘済出版社 弘済会の 道内時刻表 1972年(昭47)8月 ・1968年(昭43)に小樽〜滝川を最初に電化が開始。 ・蒸気機関車の淘汰が進んだ時代。 ・SL牽引列車にはマークがついている。 (西は函館から東は稚内、網走、釧路まで全道にわたる) ・国鉄バスや離島航路と連絡する臨時列車を多数運転。 今は亡き愛称名から… 「さちかぜ」(札幌〜旭川間電車急行) 「大平原」(糠平〜広尾間臨時急行) |
||
日本交通公社 交通公社の 北海道時刻表 1975年(昭50)7月 ・7月1日実施予定のダイヤ改正時刻を収録。 ・この改正は組合問題で、実際には18日にずれ込んだ。 (そのため、改正前の時刻表が急遽印刷配布された。) ・道内初の電車特急「いしかり」が、札幌・旭川間に登場。 今は亡き愛称名から… 「からまつ」(小樽〜釧路間寝台つき夜行鈍行) |
||
[ 目次に戻る ] [ サイトのトップへ ] | ||
(C) Copyright tt-museum 2001-2007. All rights reserved. |